41年ぶりのセブ島!(その1)

2025年9月21日から10月1日、私はついに41年ぶりにフィリピン、セブ島に行くことになる。

ウチの旦那君は、フィリピン、セブ島で産まれた。実のお父さんはフィリピン人だが、幼少の頃にお母さんがアメリカ人(彼の育ての親)と結婚し、アメリカに渡ってしまったため、彼を受け入れる準備が整うまでの間、ビサヤ諸島のレイテ島で祖父母に育てられたということである。その後、正式にアメリカ人となる準備がと5歳(位?)の時に整い、アメリカに渡り、アメリカで育ったということだ。

余談だが、カトリック教徒が多いフィリピンでは、結婚は神聖で生涯続くものとする宗教観の影響で、法律上「離婚」が認められていない。そして聖書が「セックスしたら結婚せよ」と命じているために、「若気の至り」ではすまないということである。

しかし、旦那君の実のお父さんは若気の至りの結果を知り、ビビって結婚をしないまま逃げてしまい、その後彼のお母さんはアメリカ人の彼の養父に出会い、一緒になったということである。ちなみにお母さんはしばらくの間、「若気の至り」の為に勘当されていたらしい。

とダラダラと長くなってしまったが、旦那君はレイテ島の彼のお母さんの実家が、彼の祖父母、そして叔母さんが亡くなったあと、彼のお母さんに相続され、その手続きや、家の修復などのために数回レイテ島に戻っている。その間も私は断固として一緒に行くことを拒否し続けていた。

それが今回、41年ぶりにフィリピン、セブ島の土を踏むことになったのだ。

私があれだけ拒否をしていたフィリピン、セブ島に行く気になったかというと・・・色々とその要因がある。

旦那君ですら、最初はフィリピン人の、その中でもレイテ島の生活とアメリカの生活の格差にビックリし、最初に訪れた時は、「出来る事なら、もう二度と行きたくない」といっていたのだが、彼には実家の相続手続きや修復などと、高齢となった彼の母親が健在のうちに「やらなければならない事」が多くあり、2回目に訪れた時には、修復された実家を見ては「すごく良い!レイテ島は素晴らしい!セブ島はもっと素晴らしい!」と手のひらを返すように絶賛し始めた。そして、ちょこっちょこっと私を説得し始めた。

本当にうっとしいくらいに、レイテ島、セブ島について語りだし、島の事が取り上げられているYouTubeをTVに飛ばして、「ほら、ほら・・・ここ!あっウチが映っている!」とか、「ここのマーケットはうちから歩いて2分」とか。とにかくうるさい。

そういわれるといわれるほど、私は頑固にフィリピンに行くことを拒むようになる。もうフィリピンのフィの字も聞くのが嫌になってくる(笑)。

しかし、3回目にレイテ島を訪れた彼の地元愛は更に強くなっていたのだ。

実はなんとなく、フィリピンに行くのなら今だろう・・・という気がして来てはいたのだ。それは行きたいという気持ちではなく、行かなければならないとしたら、タイミング的に今しかないかもと思ったからである。

私の母がもう90歳という高齢であり、まぁまぁ比較的近い将来に、父の元に行く日が来るだろう。そうなると暫くは旅行なんては言っていられなくなるだろう。

そしてうちのワンコの年齢。ワンコ達は今年で5歳になる。特に疾患はない。うちは親バカだから、本当に心配症で、いつでも彼らを手元に置いておきたいタイプ。しかし私達の極度の心配性の理由をのぞけば、今なら健康的にも年齢的にも預けても大丈夫だ。

これが健康に異常が生じたり、高齢になってきてしまうと離れてしまうのが怖い。私だけが日本に戻って、旦那君がワンコと一緒にいるとか、旦那君だけがフィリピンに行って、私がワンコと一緒にいるとかなら良いのだが、二人一緒に家を空けるとなると、ワンコ達が心配だ。なので、ワンコ達がまだ若くて、健康なうちにとう思いがあった。

でもここまでフィリピンに行くことを強く拒否していたので、「じゃぁ行くよ」というのも、なんだか癪にさわる(笑)。

そこで私は条件を出した。最初に「もう二度と行きたくない」と言っていたフィリピンに私を連れていくのなら、すべて5つ星のおもてなしをしろ!って(笑)。そうじゃなければ行かないぞと。

初めてWifeがフィリピンに行くって言ってくれた!と旦那くんの顔から嬉しさが溢れてている。そして「もちろん5つ星のおもてなしは約束するよ」と奥さんの気が変わらないうちにというような勢いで、「旦那君奥さんつれて実家に帰るの旅」を計画し始めた。

私も「行くよ」と言った以上、41年引きずった、セブ島の思い出を過去の思い出と断ち切ることにした。

投稿者: love4legkids

渡米なんて憧れの世界だと、なぜかずっと思っていた。でも来ちゃった!スーツケース1つで渡米した私は今や日本にいた年月を越しワンコと旦那君と、カナダとの国境とメキシコの国境を季節のおいしいどころ取りで生活している元気なオバチャンです。

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