当時日本はバブル期真っただ中。セブ島にも日本の企業が進出し、「リゾート」や「ゴルフ場」を開発していた時代だった。
セブ空港に着いていきなりショッキングな光景を目にした。私達の飛行機が到着した空港・・・えっこれが空港?
そこにあったのは、平屋の小さいプレハブのような作りの小屋。そこが空港。そしてタラップを降りて、その小屋へ向かうと、その小屋の中はエアコンではなく「日立」と書いてある扇風機が一台カラカラと回っていた。入国手続きをどのようにしたのかは、覚えていないが、出口付近で女性の職員がボディチェックをして・・・ツアーのバスが待つ外へ。
やったぁ~きたぁ~!!セブ島!となるはずだったのだが・・・
バスに乗りこんだとたんに、どこからともなく子供達が出てきて、バスを囲んだ。手に持った貝殻でできたお土産品や、ウクレレを掲げながら、買ってくれ~、何かくれ~というジェスチャーでバスの窓を叩きながら、走るバスを走って追いかけてくれではないか!
コワイ、コワイ、コワイ!
今だからこうやって回想することができるが、当時はもうほぼバニック状態だ。身を守らなきゃ!もうそんな感じ。なんていう所に来てしまったのか!?知らない土地でいきなり恐怖のWelcomeだ。
そのあとバスで昼食。中華料理のレストランだったと思う。ツアーの流れをしっかりと把握していなかった私達は、言われるがままにその昼食会場へ。この時にしっかりと食事をとっておけばよかった・・・と後で後悔することになる。