多分41年前だと思う・・・というくらい、あまりはっきりと覚えていないし、もちろん35mmフィルムのカメラしかない時代、今となっては手元にも写真もあまりない。私はフィリピンのセブ島に行ったことがある。
会社の同期のハルちゃんが誘ってくれたセブ島の旅行。ハルちゃんとハルちゃんの短大時代の友達、名前を忘れてしまったので、Aちゃんとしておこう、Aちゃんと20代前半の女子3人で、何がきっかけだったのかも思い出せないが、セブ島に3泊4日?4泊5日?・・・日本で会社に勤めていた時だからおそらく3泊4日位だったのだろう、「海外旅行」に行ったのである。
しかし、このセブ島旅行は私に「フィリピン、セブ島には2度と行かない!絶対に行かない!」と言わせた、今までで一番楽しくない?楽しめない?旅行となってしまったのである。
ハルちゃんは私の同期、ちょっとサイズ的には大きめかな?って感じの子。結構イケイケのギャルになりたい願望強めの、とってもおしゃれで、素直で、悪気が全くない、八王子のどこかにある八百屋さんの娘さん。 ハルちゃんとAちゃんとは短大の同級生で、二人とも英語専攻。だからちょっと英語がわかる人達。Aちゃんに会ったのは・・・あれ?羽田空港だったのかな?成田空港だったのかな?そんなことも覚えていないくらい遠い記憶なのだが、とにかく空港で旅行の当日、始めまして。
Aちゃんのお父さんはプロカメラマンだそうで(つまらない事は覚えている)、そう聞いただけで、なんだか違う世界の人・・・みたいな目で見てしまう私。さらにプロカメラマンの娘Aちゃんはすらりと背が高く、褐色の肌をしていて、服とか靴とか鞄とか・・・とにかくセンスが良い!どういう成り行きでそうなったのかは、全く思い出せないが、旅行中私はAちゃんのかっこいい、編み上げのサンダルを借りてずっとはいていた。
今となってはアメリカで生活をしている私だが、当時の私は英語力は0(ゼロ)、いやいや0というのも奥がましい、-25(マイナス25)位である。
英語がわかるハルちゃんたちといっしょなら、問題ないよねぇ~それにこれって旅行会社のツアーだしぃ~みたいな感じで、何も考えずにツアーガイドさんの後について出国手続きを終え・・・
するとツアーガイドさんが「みなさん、タバコやお酒などのお土産などは今ここで買ってください、セブ島の空港には免税店はありません」と叫んでいる。(それは覚えている。)
しかし海外旅行の経験がほとんどない私は、それがどういう意味なのかも考えず、海外に出る前の免税店をスルーして・・・ 次に記憶に残っているのはセブ島の空港。