クレジットカードが使えない！？

２月と6月そして９月と、今年は３回日本に帰ったのだが、そこでちょっと困ったことがあった。

それは2025年4月から、クレジットカードの決済の方法が変わった事である。これは不正利用防止のセキュリティ強化が目的との事。

どのように変わったかというと、サイン認証の廃止、そして暗証番号の必須化。またオンライン決済では３Dセキュア2.0という本人認証が義務化されたということである。

２月に帰国した時に、レジの脇に「４月からクレジットカードでの買い物には暗証番号が必要となります」というような告知が貼ってある。私のクレジットカードはアメリカのクレジット会社が発行しているもので、基本、買い物をしたときの決算時に使う暗証番号はない。アメリカの銀行から発行されているキャッシュカード（ATMカード) には暗証番号があるが・・・

暗証番号というのはCash Advance　（日本で言うところのカードローンである）をする時のみに使用するPIN（Personal Identification Number）。この暗証番号を入力した時点で、そのTransactionはカードローン扱いになり、結構な額の手数料と金利がTransactionが完了した時点で発生し、更に海外でのCash AdvanceにはInternational Transactions Feeというのも加算されるということだ。

しかし、世界で通用するVISA, MC, そしてAmerican Express、、もしかしたら日本で改正されたクレジットカードの決算方法の変更に応じているのではないか？と思い、電話で問い合わせをしてみた。しかし３社ともPIN (暗証番号) はクレジットカードのカードローンのみで、店舗で買い物をした時にそのPINを入力した時点で、Purchaseではなく、Cash Advanceとして処理されるということであった。

え～それは困った！現金を持ち歩く？ということは、予め日本の銀行に送金するか、ドルを持って、日本で両替するか・・・　なんだか超不便である。

その後も色々と日本でのクレジットカード決済について検索してみたが、出てくるのは、暗証番号必須の例外として「１万円または１万５千円以下の少額でタッチ決済を利用する場合などに、暗証番号が不要なケースもあります」とのこと。また海外カードで暗証番号が利用できない場合は（私だ、私）、引き続きサインでの決済が可能な場合があります。

ひゃぁ～どちらの「例外」も確実なわけではなく、「ケースもある」「場合がある」となっている。

４月以降に日本に帰国した友達に聞いてみると「大丈夫だったよぉ～」というではないか。ナヌ！？どういうことだ？どっちだ？どっちだ？

ということで、６月は取り敢えず現金を持ち歩きながら（笑）支払いの度に「クレジットカードだと暗証番号の入力が必要ですか？」と聞いてみた。結果・・・東京近郊の店舗では、ほとんどが１万円以下の買い物で、タッチ決済であれば暗証番号の入力はいらないとの事。また「海外カードで暗証番号が利用できない時は引き続きサインでの・・・」という店はゼロであった。

羽田空港第１ターミナル内の高島屋でたまたま買い物をしていた時、隣のレジで外国の方が４万円超えの買い物をしていたようだが、私のように暗証番号が発行されない海外カードらしく、買い物ができない事態となっていて気の毒であった。この高島屋では１万５千円以下で、タッチ決済であれば暗証番号の入力はいらないということであった。

しかし・・・これが地方に行くと違ってきた。買い物をする度に同じ質問をしてみたのだが、返ってくるのは「ハイ、暗証番号をお願いしております」であった。金額については聞いていなかったが、コンビニでの1,000円に満たない買い物の時も同じような返答をもらう事があった。仕方がないので、カードで支払いを試してみる前に、現金で支払いを済ませた。う～ん、個人経営のコンビニだとしても、全国に店舗を持つコンビニだ、クレジットカードの決算方法に違いがあるのだろうか？それとも単にレジの人が「クレジットカード決算には暗証番号が必要になったからな」という指示の元にそういう返答が返ってきたのであろうか？

何気なく、クレジットカードで支払いをしている人がいないか様子をみていたが、みんなスマホでピッピッとやっている。

そうだ！妹に聞いてみよう。ということで早速妹にLineで聞いてみたが、殆どタッチ決済だけれども、そうじゃないところだと暗証番号を入れているよ、とのこと。

日本、なんだかメンドクサイぞ！

７月に東京で１０泊１１日したホテルは、チェックインした後でわかったことだが、なんとキャッシュレス！現金支払いはできませんという。

Hotels.comで予約して現地支払いにしていたのだが、なぜかクレジットカード決済が済んでいたので助かった。不幸中の幸いである。１０泊もしていたら、流石に宿泊代は１万５千円以上になる。下手したら私はアウトだった。

「パスポートとクレジットカードさえあればなんとかなる」ではなんとかならなくなって来たようだ。