政治と宗教の話はタブーであるが、アメリカの政権が変わってから色々とザワザワしている。なんていうのか・・・仕方がない。
自分たちを守る事を考えるしかない(笑)。守るというのは・・・倹約しながら、いつもなら買っちゃおうかなぁと思うものでも、生活に必要であるかを考え、物優先順位をつけて何が起きても、金銭的に慌てないようにすることだ。そして大袈裟に聞こえるかもしれないが、自らを「危険」にさらさない事である。
もうインフレになるのは目に見えている。物価はあれよあれよという間に静かに上昇しているが、収入はいままでのままだ。
アメリカでは日本のように、「製菓会社が５０円の値上げを決めました」とか、「〇〇レストランが一斉に値上げをします」とかご丁寧にニュースでお知らせをしない。お店に行って、商品の値段をみて、（ありゃ？・・・そうだよねぇ・・・やっぱりねぇ・・・）とびっくりしながら、納得するという感じである。
これは直接アメリカの政権が変わったからというわけではないが、最近びっくりしたのは、炭酸飲料の値段。家ではあまり炭酸飲料は飲まないので、あまりの値上がり方に思わず、買うのをやめてしまおうか？と思ってしまった（が・・・無性にコーラが飲みたかった）。私の記憶では99￠だったコーラが、なんと$3.50！！！！
炭酸飲料が飲み物の主流だった（？）アメリカでは、さすがにこの炭酸飲料の値上げの話は、ニュースになっていたが、ここまでとは・・・
いやいや、インフレの話がしたかったのではなく、色々とザワザワしている中で、気になるのがアメリカへの入国（滞在）問題である。
アメリカの市民権を取っているからといって、なんだか安心できないかも・・・なんて思ってしまう。
日本にはどのように、この問題が伝わっているのかわからないが、結構大胆な政策がとられている。
どこから説明したらよいのかわからないが、「偉大なるアメリカを取り戻す！」という政権のモットーの元で、「魔女狩り」のように違法滞在者が捕獲され、国外追放されているのである。
しっかりと手続きを取らずに、違法で滞在している者がいけないと言ってしまえばそれまでだが、中では３０年以上もアメリカ、LAで暮らし、子供も生まれ、孫もでき・・・という夫婦がいきなり強制送還で国外追放されてしまったケースや、1995年以前にベトナムから難民としてアメリカに入国した人達が国外追放の通達を受けるという事態も起きている。
留学生の入国規制もこのザワザワの中にあるようだ。特にスピード違反などのマイナーな交通違反も、もし罰金を滞納していたりすると留学ビザの取り消しの対象になってしまうかもしれない。学生運動なんかに参加しちゃった場合には、本当にビザ取り消し＝強制送還になってしまう。
グリーンカード（永住権）を持っていても安心はできない。実際にグリーンカード保持者でも犯罪歴があったりすると、グリーンカードが没収されてしまうというケースも出ているようだ。
SNSなどでは、アメリカに入国（再入国）する際に、みんなドキドキして、それなりに心の準備をしているようだが、「大丈夫でした！」みたいな投稿が多い。しかし極度の心配性な私は「大丈夫でした！」という人が居ても楽天的に考えられないのである。
家の旦那君は、日本に帰るときにはFacebookや他のSNSのアプリを削除した方がいい、とまで言ってきた。ニュースでアメリカにVISAだったか、グリーンカードだったかで入国してきた人が、今の政権に反発をもっている投稿を載せていただか、そういう投稿をFollow していたかで、入国を拒否されたというのを観たという。え～携帯まで調べられちゃうの！？である。
いやいや、SNSは私の日本の友達とつながっていられる唯一と言っても過言ではないくらいの「術」である。アプリは削除できないし、しないし・・・それに私は政治の事とか全く関係していないから（汗！）。
つい数日前に２週間位日本に帰国していた友人が帰ってきた。その友人によると、グリーンカード保持者用のLaneも通常より長い列で、荷物は開けられなかったが、入国審査の質問が、尋問のようで、特に滞在日数、そしてアメリカを出国した時の所持金と再入国した時の所持金を聞かれたという。何を持ち込んでいるかではなく、所持金！？
もう本当に「行きはよいよい、帰りは怖い」である。
補足だが、私が住んでいる街はカナダの国境から３０分位の街で、CostcoやTrader Joe’ｓの駐車場は平日でもカナダのライセンスプレートの車でいっぱいであった。それが今ではカナダのライセンスプレートの車をほとんど見る事がない。Costcoには「カナダに商品を持ち込む時に２５％の課税を受けます」という注意書きが、所々に貼られていた。
もう本当に色々とザワザワしているのである。
目覚まし時計のいらない朝 