以前もブログで、母の主治医から母の一人暮らしは無理であるという事を言われたいきさつを投稿したが、さてさてどのように母が前向きに高齢者用のサービス付き住居に入居するように導いていくか、うっひゃぁ~難関にぶつかった!
父も、叔母も始めのうちはそうだったが、デイサービスを利用する、高齢者住居に入居する、ということに多くの高齢者は大変抵抗があるようだ。
高齢者当人だけではなく、家族にもこの生活のトランジッションは高い壁のようだ。その理由は様々だが、考えられる一例をあげてみると、
昔の養老院、老人ホームのイメージ。
見捨てた、見捨てられたと気持ちのどこかで考えてしまう。
高齢者当人が回りの補助の必要性を受け入れられない(まだまだ自分でできると思っている)。
家族の”世間体”。
デイサービスや高齢者住居のアクティビティを楽しいと感じる前に、幼稚すぎると感じてしまう。
などなど・・・
家の母も例外ではなかった。というか、自分はデイサービスや高齢者住居は無縁だと思っていたんだと思う。
そして、デイサービスについて、叔母の話を聞いたり、父の話を聞いたりして(そんなところに行く時は、もう私はダメな時だ・・・)と思うようになっていた。
叔母の話も父の話も、デイサービスで手をグーパー、グーパーしたり、幼稚園児みたいな事をやらされたり(やらされると感じてしまっている段階)、回りの痴呆症が始まった人たちや、職員の助けがないと一人で行動できない人たちと同じ扱いになるのが、居たたまれなかったようだ。
しかしそれも数か月通った後には、ありがたい、楽しい、ご飯が美味しいと気持ちの変化が出てきたようだ。電話で母が語る父の様子や、従姉の話でも感じ取れた。
父は最初、「お風呂に介助がついては入れる」という利点だけと、週に3回のデイサービスに通い始めた。最初の頃は、「俺は飯はいらん!」と昼食も拒否、アクティビティの間は昼寝をしているか新聞を読んでいたそうだった。
でも次第に、(お昼がな、上手そうなんだよ)と言い始め、いっしょにお昼を食べるようになった。そして、あんなに(バカバカしい)と言っていたアクティビティもしっかりと参加するようになった。
デイサービスでお祝いしてもらった、父の誕生日の写真は、母が言うには「こんなに楽しそうな笑顔、みたことないわ!」という位である。
そうやって、母は父がデイサービスに慣れてきて、結構楽しんでいるという話を、私に報告してくれるのだが、それは「父」の事であり、母のデイサービスに対する観念は、「年老いた人が行くところ」で自分には縁遠い場所という考えは変わらない。
デイサービスですら、抵抗のある母にどうやって高齢者の住宅の話をもっていったらいいのだろうか?1か100しか選択肢のない母には、上手に高齢者の住宅の入居についての話を持っていかないと、「あ~私は老人なのね、娘たちは私を老人ホームに入れたいのね、もうこの世の終わりだわ・・・」と鬱になりかねない。
さてどうする!?