一週間ほどで、私の名前がローマ字で彫られた(彫られた?)印鑑が届いた。
早速捺してみる・・・軽い・・・実に軽い・・・印鑑の種類の中でも「実印」を選び購入したのだが、悲しいほど(笑)ただのスタンプ。
しかしそんな事は言っていられない。仕方がないのだ。
私は出来たてほやほやの実印を持って、再度町役場へ向かった。印鑑証明の届け出である。
小さい町役場はなんだか良い。温かみを感じる。そしてなにより待ち時間がゼロ!入口で「今日のご用件は?」と聞かれ、「印鑑証明の届けで・・・」というと、前回と同じ窓口(案内デスクの向かい側がもう窓口)に座ってお待ちくださいとのこと。お待ちくださいもなにも、椅子に座ったとたんに、職員の方が対応してくれ、印鑑証明の届け出手続きを受けてくれた。
手続きをしている間・・・ん?となりでおじさんが怒鳴っているぞ。なんだなんだ?
どうやらおじさんは戸籍謄本を取りに来たようだ、しかし書類の中に電話番号を記入する欄があり、それにいちゃもんをつけているようだ。
おじさん「なんで電話番号かかんといかんのや!」
担当の女性「えーと、それは何かありました時に・・・」
おじさん「何かってなんや?なんで電話番号かかんといかんのや!」
私は(コロナ等が発生した場合に接触者の可能性があったりする場合もありますから)とか言っちゃえ・・・って思ったが、職員の女性は困ってしまって、固まっている。田舎のおじさんは声がでかいし、なんだか上から目線で威圧的に攻撃を止めない。
こんなに親切に対応してくれる役場の職員さんに、なんてひどいおじさんなんだ!と耳を大きくしてとなりのおじさんと職員さんのやりとりに気をとられていると、「ハイ、こちらが印鑑証明のカードです」と「印鑑登録証」というのをくれた。
私のローマ字で書かれた名前のスタンプは正式な実印となった。
早速、正式に実印となった「スタンプ」を持って銀行へ向かった。