貯金をする習慣がある日本人とないアメリカ人

前回のブログで、ちょっと触れたが、「日本人で良かったぁ」っと思う事の中で「貯金の習慣」がある事というのがある。

私と旦那クンの今があるのも、「コツコツと貯金」をしていたからだ。日本人の「貯金」の習慣は、「蓄える力」である。投資じゃなくていい、いっぱい増えなくていい(いや、増えた方がいいにきまっているが)、地道に万が一の為、将来の夢の為、自分の夢をかなえる為、欲しい物を買う為、この「の為」に「蓄える」事を始める事をお勧めする。

貯金というものは、なぜか「貯まってきたな!(ウキウキ)」と思うと、使わなきゃならない事態にぶつかり、「貯金があってよかった・・・」とまた振り出しに戻ってしまう。

例えば旅行に行くために貯金していたが、ワンコの医療費にかわり、「あ~貯金していて良かった!」となったり、まぁまぁそこそこ貯まってきたな、って思ったくらいに、旦那クンが「自分で事業を始めたい」と言い出したり。ハイそうです、当面の生活費は貯金を崩しながら・・・そしてあっという間に底を尽きる。そうやって我が家の「経済危機」は「危機」と感じることなく、なんとなく生き延びてきたわけである。

私は、この「貯金の習慣」が、アメリカ人全般にないんじゃないかなって感じるのである。日本のように終身雇用がないアメリカ。働いている側も雇用する側も、いつでも「辞められる」「明日から来なくていいです」という事が当たり前に起きる。

アメリカで良く聞くフレーズで、「Paycheck to Paycheck」というのがある。Paycheckとはお給料の事。どういう意味かというと、仕事を失った時点で、生活に困ってしまうという事である。お給料をもらって家賃が払え、食料が買え、高熱費が払える。しかし蓄える分がない、もしくわ蓄えるという事をしないため、失業した時点で全ての経済的義務を果たす事ができなくなってしまう、そういう状況の人の事。

これは低収入者だけに限られたことではない。大学卒業して、初任給が「ウワッ!」っていう額のIT企業に就職して、ステキなマンションに住み、カッコいい車に乗って、欲しい物はクレジットカードでバンバン買って贅沢な生活をしていたら、ある日「会社の見直しで、君の部署はなくなるので、これ退職パッケージね」って仕事がなくなる。そういう事は結構身の回りでもよくある話である。

自分から辞める場合も、次にプランがあって辞めるのなら良いが、「こんな所、辞めてやる!」みたいな形で辞めてしまうと、なかなか立ち直りに時間がかかることもあるだろう。

そういう事態に陥ってしまった場合、少しでも蓄えがないと(貯金をしていないと)・・・路頭に迷ってしまうのである。

人はそういう状況に陥ると、例え自分に非があるとあるとしても、最初は会社や上司、周りの事を責め、「怒り」を覚える。そして時には怒りに任せて「今取るべき対策」を忘れてしまう。アルコールや薬に溺れ、その間の快楽で嫌な事を忘れようとしてしまう。そして気がついた時には全てを失ってしまい、「助けを求める事」も思いつかないまま「鬱」状態になり、ホームレスに転落してしまう。

いつ、誰が、自分が?そういう状況に陥ってしまうかもしれない。だから最低でも3ヶ月は「Paycheck」が無くなってしまっても生活できる「蓄え」は必要だと思う。

「貯金」という習慣がある日本人で良かった(笑)これからも「貯める」事は続けて行こう~っと!

投稿者: love4legkids

渡米なんて憧れの世界だと、なぜかずっと思っていた。でも来ちゃった!スーツケース1つで渡米した私は今や日本にいた年月を越しワンコと旦那君と、カナダとの国境とメキシコの国境を季節のおいしいどころ取りで生活している元気なオバチャンです。

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