今回が3シーズン目のサンディエゴ。うわ~天気が良い!っていう日があった事を忘れてしまうくらい、雨が多い年である。
La Ninaと呼ばれる気象現象なのか、なんなのか?ずっと低気圧が停滞・・・停滞というより去ってはまた訪れを繰り返し、何十年ぶりともいわれる暴風雨を一度ならず・・・またか!?というくらいカリフォルニア州に巻き起こしている。
普段はカラカラの排水溝が、瞬く間に川になり、その水の流れのスピードより、降水の勢いが激しいために、ありとあらゆる所で水があふれだしてしまう。歩道や、交差点の排水口からは水が逆流して噴き出している。

雨や曇り空が比較的多いNorthwestから来ている私たちにとって、気持ち的には、「ありゃ~、また雨かぁ」位なのだが、比較的雨が少なく、年中通して太陽がサンサンとしているサンディエゴに、このように雨が降り続けると大変な事が起きる事がわかった。
サンディエゴに雨が降らないわけではないが、ザァ~と振ったとしても、比較的短時間でその後は青空と太陽が戻って来る。
しかし今年は違った。とにかく雨の日が多く、それもショボショボ降る雨ではなく、ザァザァ降る雨である。これに暴風が加わると、小石でも投げつけているのかというくらいの音を立てて、雨が窓や外壁、屋根を打ち始める。
たまに青空が顔を出すが、それもほんのつかの間。天気予報通りに大雨になる。
ここ数年、干ばつ問題が深刻しつつあったカリフォルニア州の水瓶はこの大雨で、とりあえず安心できるくらいまでの水量に戻ったが、困った事に、街中にあふれ出した水の行き場がないのである。そして人々が「雨」に慣れていないのである。人だけではない、建物の作りや、こういう時の為の排水路や排水溝があまり役に立たないくらいの大雨である。
家が浸水したり、車が流されたり、道の真ん中が突然陥没したり、大きな木が根っこから倒れたり・・・雨だけではない、寒さをともなって大雪に見舞われた地域もある。子供たちが喜ぶという雪の量ではない。家が埋もれる、そして潰れる、大変な量の雪である。
そして家も結構大変な事になってしまった・・・
3シーズン目にして「ウワッ!」である。
アリの大量発生は、別のブログで数回に渡って実況中継(?)をしたが、アリ以外にも・・・
なんと建物の外壁を伝わって、水が浸透してきてしまうという事態が!
今シーズンは雨だけではなく、寒いサンディエゴ。寒がりの私たちはヒーターをつける日も結構あった。部屋の中が暖かく、外の気温が比較的低いために窓に結露ができてしまう。毎朝、ワンコのお世話より先に窓を拭くのが日課となるくらい、窓に結露ができてしまう。
結露だけではない。窓枠もしっとり・・・そしていつのまにかに黒カビが・・・

そこでふっと思ったのが、(窓枠がこんなにしっとりとしているということは・・・)である。
床を触ってみる・・・ん?やっぱりか・・・
更に、外に面したベッドルームの壁の下あたりの床を・・・ギャッ!しっとりどころではないではないか。床上浸水まではいかないが、これは水溜まりではないか!?
まさか・・・とベッドの脇のサイドテーブルをどかしてみると・・・ウワッ!カビ!
それならば・・・とベッドの下の収納引き出しを開けてみると・・・ドッヒャ!カビ!
まさか、まさか・・・とリビングの窓の下に置いてあったサーフボードをどかしてみると・・・
やられた!ここもか!?
職業ー専業主婦ーの私は、自慢だけど(自慢しています)毎日掃除をしている。ということは、このカビは一夜・・・ん~まぁ二夜、三夜かもしれないが・・・のうちに繁殖したということである。
これは困った。家は二階建てのコンドの1階。建物の周りには行き場を失った雨水が・・・
さぁどうする?どうする?どうする?
取り合えず、ここのコンドの管理をしている所に連絡してみた。幸か不幸か、どうやらオフィス(同じ敷地内)でも同じような水問題があったようで、すぐに対応してくれた。水が溜まりやすくなっている所に、できるだけ水はけがよくなるように排水用のチューブを埋め込んでもらった。
しかし、1階の我がユニット、どうやってみてもしっかりとした土台の上に建っているとは思えない・・・というか家の床と外の地面と同じ高さなのである。こりゃ水分吸うわなぁ・・・完全に床下浸水状態。
仕方がない、早く本来のサンディエゴのお天気に戻ってくれる事を祈りながら、毎日せっせと掃除するしかない。この壁の裏の事情や床のタイルの下の事情は取り合えず、考えないようにしよう・・・コ・ワ・イ。