非常事態発生から一夜明け、パニック状態からも解放された翌朝、旦那君と私は再度プロの力が必要だという結論に達し、害虫駆除の会社に連絡をすることにした。
が・・・
旦那君が「ちょっと待てよ、ここは集合住宅、うちだけアリの被害がということはないだろう」と言い出した。そりゃそうだ!まぁ今までも「うちだけじゃないよねぇ」とは話していたが、なんていうの?頭の中での「ピン!」とくる位置が違った。
うちはサンディエゴで秋冬を過ごす生活になってから、今年で3シーズン目だがこのコンド自体は、もう何年もここに建っているわけで、今年みたいに雨降りが続く年もいままでにあったであろう。
というわけで、まずはコンドの管理会社に問い合わせてみる事にした。するとこの問題は建物の問題になるので、害虫駆除の会社に連絡しますというではないか。
そうか、そうなのか、共有する壁、建物だもんなぁ。まぁこういうメインテナンスの為に、月々の管理費を払っているわけではあるが、とりあえず自腹で対応しなくてもいいようだ。
するとその日のうちに、害虫駆除のプロが来てくれるというではないか。早っ!嬉しい!
4時頃来ますって言われたのに、2時頃にはもう来てくれた。
どんな駆除法なんだろう?煙モコモコなのか?スプレーなのか?と興味津々でいると・・・
あれ?それって?
ボール紙?ん?それを三角に折って、ジェルを注入?それを何個もアリが出てきたところ周辺に置いて。あとは建物の周りをスプレー。(この翌日大雨でした。散布した薬は何処へ?)
それだけ?
そこで初めて知ったのだが、このジェルは確かにペタペタしているが、ゴキブリホイホイみたいに、アリが入ると身動きがとれなくなるというのが目的ではなかったのだ。今回プロの人が置いて行ったものと、前回市販で買ってきたものには、殺虫剤が甘いジェルに入っていて、「こんなところにご馳走が!」とアリがご馳走目当てにそのジェルのTrapに入り、毒入りジェルをせっせと巣に運び、さらに自らの足につけてペタペタと歩き回るうちに、殺虫剤の効果があらわれ、運んできたアリもその周辺にいるアリも「死ぬ」ということらしい。
その時点では、(なるほど)と思っただけで、これで招かざる客、アリの襲来は終わりを告げるものだと思っていた。
ところが翌日私たちが目にしたものは、人生初の恐ろしい光景だった。