サンディエゴの家といっても、一軒家ではない。ワンベッドルームのコンドミニアム(コンド)である。
でも、だから良かった! のかもしれない。
サンディエゴに来てから、時々目にするのが、サーカス小屋!?みたな家。

最初は何をしているのかわからなかった。まず、本宅がある、Northwestでは見た事がない。外壁でも直しているのかなぁ、くらいにしか思っていなかったが、これは害虫駆除をしている家で、ようするに家まるごとをがっつりカバーして、害虫駆除のガスをまいているということらしい。
まぁいってみれば、巨大バルサンみたいのをたいちゃっているわけだ。家具や食器や食料品や衣類はどうするのかなぁとは思うが、まぁとりあえず自分の家ではないので、思っただけでスルーしておこう。
そういえば、家のコンドの敷地内でも害虫駆除の会社の車が止まっているのを目にすることがあった。コンドなので、一軒家みたいなサーカステントで覆われているという事もなかったので、特に気にすることもなかった。だからどのユニットで何がどのように行われていたのかは全くわからないが・・・・今回のアリの家族の訪問で「あちゃ!これかぁ!?」とやっと「虫」が害虫駆除の業者さんを呼ばなければならない位出る事に納得した。
でもここは一軒家ではないからね、っていうかぁ、いやいやどうする?だよねぇ。害虫駆除業者呼ぶ?呼ぶ程?
サンディエゴで生活するようになって、今年が3シーズン目になるが、実はアリは今年が初めてではない。洗面所にパラパラとアリが出た事があった。その時はAnts Trapをアリが通りそうなところにおいただけだった。
Ants Trapとはゴキブリホイホイのアリ版みたいなものだ。ベタベタして一度入ると足がくっついてしまうやつや、甘いべたべたした液体が中に入っていて、その液体につかると足が取られて動けなくなるやつや、入ったら出れなくなる一方通行のやつとかがある。

でも今回は、ちょっとアリさんの大家族がぞろぞろときちゃったもんだから大変だ。Ants Trapじゃとてもじゃないけど収容できない数だ。ガムテープでペタペタとアリをとっても、次から次へとアリは列を作りながら我が家に「お邪魔してま~す」とやってくる。
そして旦那君と考えた結果、これはアリが侵入してくる場所を封じるしかない!という案。
ということは、アリさんがつかっている玄関を突き止めなければならない。
その間も招かれていないという事をしらないアリさん一家はゾロソロと忙しそうにどこからともなく潜入してくる。
私は何度も「奥さんが虫がダメな人じゃなくて良かったねぇ~」と変な良い奥さんアピールをしてみた。うちの妹だったら失神してしまうかもしれない光景だ。でもうちの旦那君は30年以上、虫をみて「きゃ~!」っと叫ぶような女性を身近でみていないから、私がいくらアピールしてもピンとこないようだ。
今回アリの「お邪魔しま~す」とマジでお邪魔しているのは(お邪魔なんですよ)、なんとパントリー。そう食品庫。ねっヤバイでしょ、食料品がいっぱいなのよ。アリは何を狙っているの!? 早くしなくちゃ。
先ずは棚の物をすべて出す。幸いなことにアリたちはまだここに食料があることに気が付いていないようで、アリさんは棚においてある物には一匹もいなかった。ちょっと笑える・・・棚を列を作って歩いていたわりには・・・である。
いやいや笑っている場合ではない、狭いパントレーのどこからアリが来ているのか観察。すると旦那君が「わかった!あの水道管の所だ!」。ん?確かに水道管が通っている壁に指がすぽっと入るくらいの穴がぐるりと開いている。そうなのよ、雑な作りのアメリカの家。もう慣れちゃったからびっくりもしないけど、確かにこれはねぇ(苦笑)
原因であろうという穴?隙間?をパテで埋めて、これで様子を見てみよう!
寝る前にもう一度パントリーを見てみた。
居ない・・・アリが居ない!やったぁ~!!
しかし翌日・・・前日程ではないが一列にならんでアリさんが・・・居たぁ~やっぱりまだ居たぁ~!
大群ではないが小群のアリたち。どこから来るのよ、あなた達?とぐるりとパントリーを見渡すと、ありゃ?ドアの枠の上?
どんな隙間よ?でもとりあえずそこもシリコンのパッキングで埋めてみた。そしてそのまた翌日の今朝。
恐る恐る・・・棚、右の壁、左の壁、天井、そして・・・ドアの枠の上をみてみたが・・・い・な・い!アリが居ない!!!!
やったぁ!成功!
旦那くんがいままでアリがでそうな所は封じてくれていたが・・・このパントリーは考えなかった、そしてあと2か所、実はまだ手を付けていない場所がある。クローゼットと洗濯機のある所だ・・・これは時間の問題なのかもしれない。というか、この壁の向こうにはアリさんの大家族がアリさんワールドを作っているのかもしれないと思うと、ちょっとぞっとする。
一軒家じゃないので、壁の向こうはコンドの全体責任だ(笑) コンドの管理費でなんとかしてもらおう(笑)。
ちなみに隣の棟のBryan君にアリが出る?って聞いてみたら、当たり前のように「もちろん出るよ」って。そうだよな、家だけじゃないはずだよな。
ということで、我が家のアリ、アリ、アリィ~は一見落着!