なんだろう?なんて表現したらいいんだろう?ここ数年(といっても3年ぶりに帰国したわけだが、まぁその前の帰国の時も含めて)日本人がやたらと・・・垢ぬけたというか、お洒落になったような気がする。っていうか・・・みんな同じにお洒落。そう同じに見える。
交通の便利と、やはり「地元」である関東エリアに不思議な「帰ってきた」感が沸くため、最近の帰国は成田着の便を使ってる。大抵は成田から都内にでるAirport Limousineを使うが、友達と会う約束をしているときは、成田に着いたとたんに、「日本人」になり、何食わぬ顔をして電車を使い車内の停車駅マップをしっかりと見ながら目的地まで行く。(実は内心ドキドキなのだが、100%日本人の私の事を誰も「アメリカから久々の帰国の人」とは見てくれないから、とにかく「普通」を装ったりしている)
自分の事を棚に上げて、こんな事を言うのは大変失礼かもしれないが、昔は(あ~頑張っているなぁ)と頑張ってお洒落している感がある人とか、とってもナチュラルな地元感がある人を見ることがあった。そしておばちゃ~んなんて感じの人に出会った時にはほっこり感なんかもおぼえちゃったりしたものだ。
しかし、最近の日本人はなんだかみなさんとっても「お洒落」である。男性も女性も、服装もメーキャップも、持ち物も靴も・・・えっ!なんだかみなさんお・な・じ!?
ムムム・・・
雑誌の見出しをみても、TV番組を見ても、お店の店頭を見ても・・・ありゃりゃ?お・な・じ!?
これは国民性なんだろうなぁ。
私は学生の時に何度かこの日本人の国民性(?)を取り上げた論文を書いたことがある。もちろんそれらの論文はやらなきゃいけない宿題だったからで、偉そうに論文と言えるものもないが、日本を離れていると、離れているからこそわかる、「日本」「日本の文化」「日本の習慣」「日本人」が見えてくる。
一言でいえば、「美しい!」そして「日本人で良かった」だ。日本語だって大変美しい。例えば英語のように、「私」や「あなた」を表す単語が「I・My・Me」「You・Your・You」だけではなく、日本語では臨機応変に自分の立ち位置を単語で表す事ができる。その単語一つで尊敬や謙遜を表すこともできる。すごい言語だと思う。
私がこの「美しい国、日本」中でどうしても感じるのが、日本人のGroupisumである。これは欧米人によくあるIndividualimと対照的なものだ。
日本では、「個性的」という表現が使われるが、これは多分Groupismuが主流の日本人からみたIndividualismなのであろう。
「出る釘は打たれる」はまさにGroupismだかこそ生まれてきた、習性で違う物を同じ
流れに持っていく事をその意の良し悪しに関わらず正当化する集団の行為なのかなぁとも思われる。
だからなのか?右を見ても、左を見ても、前を見ても、後ろを見てもなんだかみんな同じ・・・
そして今時の家もすっごくお洒落だ。外装がというのではなく、家の家具、収納庫、インテリアアクセサリー、そしてキッチン!もうクロワッサンの雑誌からそのままコピーしたみたいな素敵なお家だ。
なんでみなさんそんなにお洒落で素敵な生活ができるのかしら?と思ったら・・・なんと結構お手軽なお値段ですべてそろえる事ができるではないか!今時の100均、ワンコイン、スリーコインで雑誌に出ていた物に似たようなものが手に入るではないか!?すごい!すごいぞ!家具だって「お、ねだん以上」のニトリで小さいアパートにもしっくりくるサイズの家具や洗練されたインテリア小物が手に入る。洋服だってしまむらやGUでかわいいのが「えっ!このお値段なの?」と値札をみてうれしいビックリだ!
なんて住みやすい国なんだ!
といつの間にか、私もその「同じ」人たちの一人になりかけていた・・・