もうじき定年を迎える人達へ                        「いよいよ定年の時が来たら」3の7

高度成長期に生まれた私達はそろそろ「定年」の時期になる。

定年を迎えたお父さんが家族から邪魔者扱いされてしまうといったテレビドラマを今までは何も考えずに観ていたが、ふとその「お父さん」の気持ちがわかってしまった。

いやいやお父さんだけではない。言ってみれば生まれてから「定年」するまで誰かが決めたスケジュールで自分達の生活は回ってきたわけで、それが60歳くらいの立派なおじさん、おばさんが「ハイ、今までお疲れさまでした。これからはゆっくりと自分の時間を楽しんでください」って言われたって、途方に暮れるだけである。

私の憶測だが、この「途方に暮れる自由時間」が定年後に待っている事に気が付く人はあまりいないのではないのだろうか?

仕事が好きな人、仕事に生きがいを感じているひと、仕事が嫌いな人、でも生活の為に仕方がないから黙々と働いている人、毎日同じ時間に出勤して、仕事のノルマをこなし、会議の資料を作成し、次の会議の時間を気にし、残業も当たり前、そして接待や仲間達と飲み会があり、会社を出ても結局自分の時間というものがない。というよりそれが自分の時間になってしまっている。

それがある日をもって「プツッ」となくなってしまうのである。

定年を迎えるということは多かれ少なかれ社内や取引先では知られた存在であろう。それが誰も注目してくれなくなる。

うまく言えないが、結構準備できていないのよ、この状況。

私はここアメリカで3回目の「仕事辞めたい」でやっとどうにか専業主婦に慣れてきた。最初の「仕事辞めたい」ではせっかく辞めたのに時間の使い方がわからず、今までなんだかんだと注目されてきたのに、なんていうかスポットライトが消えてしまったみたいな感じで、一日中リビングルームのソファに座って、暗くなっても電気もつけずに気が付くと涙がポロポロ… あ~こりゃダメだということで再就職。忙しくなったけどでもその方が良いなって思った。

そして2回目は大好きな職場で仕事も楽しかったけど、ちょっとブチ切れ事件があって後先あまり考えずに辞めた。まぁ今まで一生懸命に働いてきたからもういいか?って。でも辞めよう!と辞めたわけじゃなかったからこれからどうする?みたいになって・・・

旦那君の収入だけでも十分に生活はできるのだが、今までずっとダブルインカムだったから無駄遣いもできたし、何も考えずに物を買ったり、予算たっぷりの旅行も出来たし、外食もガンガン出来たけど、そうもいかなくなるし、なんて言っても健康保険が・・・ 

アメリカには国民健康保険がなく、自分で健康保険に入るか、会社の健康保険プランに入るかなので、自営の旦那君は私の会社の健康保険プランに入っていた。それがなくなってしまったのは大きな痛手だった。そして… 働く士気は低かったが、やっぱり働くか?と健康保険の為に再就職。

そして3度目の正直。本当はあと5年働いたら辞める予定でいたのだが、愛犬を同じ時期に2匹天国に送ることになり、その上にコロナという世界を揺るがす大危機が来たタイミングで気持ち的にガタガタと崩れてしまい、なんとなぁ~く辞めて本日に至るのであった。

投稿者: love4legkids

渡米なんて憧れの世界だと、なぜかずっと思っていた。でも来ちゃった!スーツケース1つで渡米した私は今や日本にいた年月を越しワンコと旦那君と、カナダとの国境とメキシコの国境を季節のおいしいどころ取りで生活している元気なオバチャンです。

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