(前回のブログより)
…これは私だけの感覚なのかもしれないが、アメリカでのRetireは日本の「定年」とちょっと感覚的に違うような感じがする。
アメリカで生活をしていると「定年」は結構待ちに待った「時」になるような気がする。そして結構「いいわねぇ!」と言われる(ような気がする)。先ずはそんなところから書いていこうと思う…
ということで前回の続き。
それは多分時間の使い方が日本人とは違うからなのではないかと思う。
私は日本では専門商社に3年そして情報誌の会社に3年居た。そしてアメリカで大学の学生アドバイザーを2年、銀行に9年、住宅ローンの審査の会社に3年、その間にOnlineでMBAを修得し、そしてIT関連の会社に13年務めた。
アメリカと日本の会社は考え方も体制も全くと言っていいほど違う。ここでアメリカと日本の会社の違いを述べていくと、これまた本が一冊書けそうだ(笑)。
大きな違いを一つだけあげるとしたら・・・アメリカでのAfter5は自分の時間になる。それは仕事の内容や責任によって残業があったりということはあるが、それでも基本就業時間が終わったら自分の時間になる。「接待」というのは先ず平社員、課長、部長クラスではあまりない。あったとしても業務時間以内だ。大事な接待は部署、会社のキーマンの仕事だ。
仕事仲間で飲みに行くことは無い事は無いが、日本のように店をはしごをして何件も回るような飲み方はあまりみない。
それより仕事が終わったら、Gymに行ったり、家に帰って家族と時間を過ごしたりと自分の時間が持てる。
休暇も申し訳ないように数日しかない有給休暇を申請し、慌てて旅行をして手土産をもって会社に出勤する日本とは違い、1週間、2週間と比較的長い休暇が取れ、休暇明けには何事もなかったように仕事に戻るかんじである。
ちなみに私が働いていた会社では誰かが休暇を取っている間に「仕事をカバーする」とか、誰かが辞める時の「仕事の引継ぎ」がなかった。もうその人個人の責任内で仕事を調整し、どうしてもこれだけはというものだけ同僚やマネージャーに依託する感じだし、誰かが辞めるという時も、仕事の引継ぎとかがなく、新しく入ってきた人はいきなり与えられた仕事をする。だから経験や資格等を持っている人が就職、再就職には断然有利なのだと思う。
会社に長くいたらなんとなく、まぁある程度肩書が変わっていく日本と違い、長く居ても仕事が出来なければ上のポジションに着くことはできないし、他の部署への移動は上からの指示ではなく、自分で申請して更にその部署で面接があってそれが受け入れられた場合に移動するという形だった。
自分の仕事が大好きで生きがいを感じている人も沢山いる。私もそうだった。すごく良い仲間に出会えて、やっている仕事もやったことが認められ、毎日楽しかった。でも仕事が終わったらまっすぐ家に帰って、ワンコと遊んだり、Gymに行ったり、仕事以外の友達にあったり旦那君とでかけたりと自分の時間を過ごしていた。