前回は家を買う前の心得(笑)を少し述べてみたが、そうそう話は私達がSan Diegoのコンドを買うまでの事なのよね。
私達はPrequalifiedでおりるだろうローンの金額の範囲で今回のコンド探しをしていたわけだけど、買います!と言ってすぐにその物件が自分の物になるわけではない。
ここだ!と決めると私達側の不動産屋さんが私達がいくらで買いたいです!というOffer を売り手の不動産屋さんに出す。そのOfferの中には条件が入っている。例えば「ローンが成立することを想定した上で、建物の点検と検査の上私達はこれだけの金額で物件を購入したい」みたいな感じである。
人気のある物件には何件もOffer が入るので、売り手はOfferの中で一番自分たちに都合の良いOfferを取るのが普通である。これは不動産屋にどんな感じか聞く事はできるが、他の人がどのようなOfferを出しているかはわからない。例えば同じ値段でOfferを出している人が条件なし(建物の点検と検査とか、ローンが成立することを想定した上でとか)だったらそちらOfferの方が有利となるし、同じ条件でも買値が高ければそちらを選ぶだろうし、買値の値段が多少低くても即現金払いだったら売り手はそちらのOfferを選ぶ確率が高いだろう。
また物件市場の状態でも違ってくる。例えば人気なエリアや売り物件の少ないエリアではSeller’s Marketで、売り手が有利な状態になる。家を売りますと出したとたんに何件ものOfferがきて、買い手は売値より高い金額をOffer し、最終的には売値より高い値段で即座に買い手がつくような状態である。
逆にBuyer’s Marketの時は買い手が有利になる。これは売り物件が買い手より多くでて、売りたくても買い手がなかなかでてこないときに起こる現象である。
物件が市場に出て長い間売れない場合は、売り手が買い手のリクエスト(例えば屋根の修復や家電の新調など)を受け入れたり、値段を交渉したりするチャンスも出てくる。
San Diegoはどうやら住みたいエリアとしては人気があるようなので、買いやすい値段の物件はすぐに売れてしまうらしい。一軒家は使っていない間の管理等を考えると現実的ではないし、だいたい私達の予算内で買える家はない(苦笑)。便利な位置条件だと、小さいコンドが精一杯である。
私達がOfferを出したコンドも私達以外にもOfferがあったということで、「買います!」とOfferを出してもそれが受け入れられるかどうかはわからない。
そうなると気持ちがどうしてもこのコンドが買いたい!になってくる。ダメだったら次探そうとはならない。Offerが受け入れられるかどうかドキドキである。
そして・・・来たぁ~!私達のOfferが受け入れられた!
さぁ~て忙しくなる!不動産屋さん通しで物件の売買についての書類が今回住宅ローンを組む会社に送られる。(売り手、買い手が署名したもの)
そしてこれから住宅ローンの手続きが進んでいくことになる。年収、勤め先、固定資産、流動資産の報告、所得税の証明書などなど・・・必要な書類を提出していく。
そして購入するコンドの査定額をローン会社指定の鑑定士が鑑定する。これもドキドキである。査定額が同意した売値の金額を下回ってしまった場合、ローンを組める額も下がってしまう。そうなると頭金を上乗せして調整しなければならない。
査定額が同意した売値の額を上回った場合はラッキーである。お得なお買い物をしたということだ。
さらに、コンドの外装、内装、水回り、電気回線等の検査を行う。これはローン会社からの要請ではなく、自分たちの為に行うもので、例えば水漏れがあった場合、水漏れが発見されたので修理をしてもらうか、売値の値段から修理の見積もり値段を差し引いた額にしてもらいたいというCounter offer またはAddendum (補遺)を申請することができる。しかしこれを売り手側が承諾するかどうかは相手次第だ。
このコンドの検査を行ったときに検査員の報告のなかで、コンセントの差し込みが一か所作動していないという事とシンクの下に水漏れの可能性があるというのがあったので、不動産屋を通して(すべて不動産屋を通すようになっている。直接交渉はできない)交渉の余地があるかAddendumを出してみたが、却下された(苦笑)
そればかりではない・・・売り手の不動産屋からローンの最終決定はまだかと矢の催促が始まった。こればかりは私達のコントロール外である。
幸い、私達のローンを担当してくれている人が旦那君の仕事の繋がりのある人でプッシュをかけてくれたが、それでもローン会社にはローン会社のやり方があり、流れというものがある。
私達は売り手の不動産屋からくる矢の催促をうけている私達の不動産屋からの矢の催促(爆笑)とローン会社の間に挟まって、なんだか要らぬストレスが・・・
もうね、私達がいくら「まだですかぁ?」「私達のローンの申し込みは今どこらへんですかぁ?」と聞いたところで、じゃぁ優先してみますね!とはならないのよ。
そして、ローンの手続きが最終的に完了し、売り手に支払いが行われるのが10/21/2020になるという連絡が来た。来ったぁ~!!!
荷造りだ!San Diegoに行くぞぉ!
・・・しかし最終的な書類にサインするまではまだ100%大丈夫だという保証はないのである・・・