留学生活・・・こちらに来て、なんだか思い浮かべていたのと違うという事が結構あった。これは私自身の勉強不足が原因なのかもしれないが、なんていうのかな?フタを開けてみたら(あら?こんな感じ・・・なの?)っていうのをちょっと掲げてみよう。
まずは留学より短期かな?Home Stay体験

持っていたイメージ
すっごく歓迎されて、家族の一員みたいに受け入れてもらって色々体験させてもらい、涙で再会を約束してお別れ。
現実
これは当たり外れがあると思うが、比較的持っていたイメージに近い体験ができる可能性が高いと思う。
特にライオンズクラブやロータリークラブは世界的な組織で、その中で交換留学という自分達の子供を他国のメンバーやメンバーが斡旋してくれるボランティアの家族をほぼ生活費無料で受け入れ合うというプログラムがあるらしい。
私の同僚はいずれ娘たちに海外でのホームステイ経験をさせたいという目的でロータリークラブに入会したそうだ。そしてスペイン人と日本人の学生を1ヶ月から半年という間、無償でホストファミリーになったという。
自分の娘たちがいずれ海外に行ったときにも同じようにホストファミリーに受け入れてもらうそういう仕組みらしい。ただ彼女は「残念な事に娘達は海外へ行く事に興味がなかったから結局行かずに二人とも今は結婚しているけど」って。
ホストファミリーも場所にもよるが、アメリカでの生活体験をいっしょに暮らしながらしてもらうという事が目的なので、生活は普段の日常生活。Halloween、Thanksgivings, Christmas, Independent Dayとかの特別な祭日にぶつかれば本当にいい経験が出来ると思う。
友達は高校の時に学校主催のHome Stayのプログラム(私が行きたかったプログラム)でカリフォルニアのファミリーにHome Stayしてきた。
彼女のホストの家はディズニーランドに近い所にあって、ディズニーランドも連れて行ってもらったそうだ。ホストファミリーに買ってもらったの!と日本では売っていないNikeのロングコートみたいなカッコイイのを着ていた。お父さんは運転席にやっと入るくらいの大きな人だとか、ホストの家で天ぷらを作って「キツネ色になるまで揚げるってFox Color then pick! pick!」って説明したの!って嬉しそうにはなしてくれた。(料理の時のキツネ色はGolden brownだけどな)
次に長期のHost Family
持っていたイメージ
やっぱりFamilyっていうくらいだから、自分も家族の一員となりそこで一緒に生活しながら通学したり、家族と一緒に行動したり・・・
現実
これも当たり外れがあるが学生をホストするHost Familyはなんていうか下宿的な感じ?もしくは部屋を貸しているだけの家も多々ある。そして何より有料である。

私は一番最初に学生寮に入り、そのあとこの下宿タイプのHost Familyにお世話になった。
Host Familyに移ろうかなぁと日本人留学生と話していると口コミでHost Familyの情報が入ってきた。当初私は留学と言っても、TOEFLを受けていなかったので大学ではなく、大学にはいるための語学学校に通っていた。語学学校でも大学でもHousingの一環としてHost Family を紹介してくれるが、私は友達を通して、直で部屋を貸してもらった。Host Familyと言っても80歳位のおばあちゃんのお家だ。3食付きで部屋を貸してくれる。おばあちゃんの家は上にベッドルームが2つ、下に2つ。上のベッドルームの一つはおばあちゃんの部屋。トイレとお風呂は1つである。ここは大学の目の前にあり、私といっしょに来たR子ちゃんと、ドミニカ共和国から来た男子学生が住んでいた。このおばあちゃんのご飯はサイコーに美味しかった!そして太った(笑)おばあちゃんと会話すらあまりないが、とても居心地のよい場所だった。
私と一緒の頃に来た日本人学生のほとんどが寮からHost Familyに移っていった。寮生活の話はまたの機会にすることにしよう。
私はこの下宿タイプのHost Familyだったが、他の子は家族の居る家で家族のように受け入れられ、小さい子供達に宿題の邪魔をされたり、いっしょにクッキー焼いたりとまぁまぁそれぞれ充実した生活を送っていたように思われる。大学の先生の家に入った子も居たし、私達も友達のホストの家に招いてもらったりしてそれなりに楽しいお裾分けをしてもらった。
しかし!!日本のバブルが絶頂の頃に日本人留学生の数が脅威的に増えた。寮の部屋数もHost Familyの数も間に合わない。かといって最初からアパートに入る日本人はほとんどいない。
そうなるとHost Familyにお金が目的のFamilyが増えてきた。ここで我々の思い描く「Host Family」像がガタガタと崩れ始めてしまう事実が次々と出てきた。
若いカップルやこれまで外国人に接することのなかった人もHost Familyになりますと登録してきた。しかし下宿も下宿。部屋を使わしてもらうだけで食事は別々の家族とか、冷蔵庫の中でここは家のものだから使わないでと境界線を引かれてしまう家とか、何が気に入らなかったのか、Communicationが上手くいかなかったようで、学校から帰ってきたら、黒ろいビニールのゴミ袋に自分の荷物が全部まとめられ、ドアの外に出されていたとか。
あとはそうだな、特に日本人は「Host Family」というだけあって「Family」の一員になれるみたいな気持ちが無きにしも非ずだと思うが、若いカップルのHost FamilyはRoommate/Room Share的な感覚なのかな?と感じる事もあった。
知り合いでSingle Mother で子供達も成人してたしか息子が一緒に住んでいる女性が一度日本人の学生を受け入れて、大変良い経験が出来たのでまた日本人の学生をHostするの!と話してきた。
えっ!?彼女の家は2ベッドルームのコンドミニアム。どうやって?そういえばちょっと前まで彼女のお母さんも一緒に住んでいた。一度家の中を見る機会があったが・・・お世辞にも綺麗とは言えない家だ。子犬も飼っている。
日本人だから色々とお土産をあげたようだ。お土産という習慣はアメリカ人の間ではあまりない。夏休みでハワイに行っても、マカデミアナッツのチョコレートのお土産はないし、それこそ海外に行った人も別にお土産で~す!みたいなのはない。それも嬉しかったようだ。
私の作るクッキーが美味しいって、学校にもっていったわ!って・・・う~ん、どうなのかなぁ?本心は?なんて勘ぐってしまう。だってキッチンとかも綺麗じゃないんだもん(笑)
最後に・・・教会。誰が言ったんだろう?英会話を早くに学べる方法として「教会に行く」というのが日本人の学生の中でなんとなくあがっていた。セサミストリートとかの子供用のTV番組を観るというのもよく聞く。
余談だが、子供用のTV番組は私には壁だった。とにかく会話が早い、ついて行けない、何を話しているのか?発音いいし(笑)TVだったらニュースが一番わかりやすいと私は思った。テレビ番組の内容すんなり耳に入ってきて、理解できるようになるまで3年位かかったかなぁ?もう日本人仕様の耳、舌なもんで中々の苦労です(苦笑)
そして教会。日本人はキリスト像とか教会をアメリカ人のように「私の信じるもの、導いてくれる教え」と強く思っていない人も少なくはないと思う。それはもちろんカソリック、クリスチャンの信者の方も沢山いるが、生まれて神社でお宮参りをして、結婚式は教会であげ、亡くなる時にはお寺さんでというのに何の違和感も持たない人も多いと思う。(私見ですが)

教会に行く人はなんていうのかな?教会に来た人にはとても親切である。まぁ外でも親切なんだろうけど、特に教会に来た人には親切である。そして一生懸命に自分達の信仰を熱弁してくれる。それもとても優しく、解りやすく、親身になって色々と話してくれる。聞いているとそうだよなぁ、もっともだよなぁと思えてきてしまう。そしてだんだん洗脳されていってしまう。
私が洗脳という言葉を使っているのは宗教やある神聖なものを信じる事が悪いという意味ではなく、軽い気持ちで英会話を上達させるための術に選んだ教会でもしかしたら人生が変わるかもしないという事を知っておいた方がいいと思ったからである。英語上達の目的で顔を出した教会だったのに、いつの間にか信仰に変わってしまう可能性があるからである。
私の友達もすごく変わってしまってどうしていいのかわからなかった。まさに英会話を上達させるために、何も考えずに「行ってみた」教会でみんなに親切にされ、受け入れられ、たどたどしい英語でも興味を持って聞いてくれ、その教会に通い始めてた。それが・・・食べ物から自分の行動までし好が変わってきた、そしてその頃お付き合いしていた彼氏の事も付き合った事を悔い始めた。人が変わってしまった。それだけではなく、私達にもその教えを説くようになった。
余談だが、人は窮地に立つと藁をも掴む思いになる。そんな時に何か信じる物があるという事は心強い。
これも日本人の学生だが、色々と立て続けに大変な事に見舞われた時に教会に通っている人に出会い、その後本当に熱心に神様に仕える事、そして神様が導いてくれている事をもう相手の言葉には耳も傾けず、それより何故あなたは信じないのか?としまいには討論になってしまうほど、昔の彼女はどこに行ってしまったんだろう?みんなでお腹をかかえて他愛のない事で大笑いしていた頃の彼女はとは違う人となってしまっていた。
信じるものがある事は素晴らしいし、良いと思うがそれは自分の中で膨らませてもらいたい。そしてそこに歩みよる人が居たらシェアしたらいいと思う。みんなに教えてあげよう!という思いもわからないではないが、広めなくても信じる人は信じる。そうでない人もいる。そういうところは尊重してもらいたなぁと思う。
ちょっと話がずれたが、次回はアメリカの寮生活やアパート暮らしについても話してみたいと思う。