Technology の進化と私の退化

あ~なんだか半端なおばちゃんになってきた。英語はバリバリの日本語なまり、日本語はどんどんハチャメチャ。出てこないのよ(苦笑)

英語には先輩、後輩、同輩の区別がなく「私」は「I」「あなた」は「You」だし、社長と話すときも高校生と話すときも内容は違っても、使っている単語、文法は基本的には同じである。

今の子達は「ため口」で話す事がなんとなく「今の子」で表向きにはそれがキャラクターになっているようだ。私はバリバリの昭和の体育系女子でそれが出来ない。なので目上の人や初対面の人にいきなり「ため口」では話せないし、話さない。しかしそんな私の日本語に危機がせまっている!謙遜語、尊敬語がもうぐちゃぐちゃなのである。そして「ため口」と「ちゃんとした日本語」もぐちゃぐちゃ。

会話もぐちゃぐちゃだが、活字も大変な事になっている。

まずは「手書き」をすることが無くなった。ペンを持たなくなった。そしてペンが持てなくなった。もう指達がタイプは打てるけどの筋肉になってしまい、ペン?ペンってあれ?どうやって持つんだっけ?の状態。指も関節も太くなってしまっていて上手に持てない。

昔から「達筆」という表現から程遠い私の書体、それがますます退化している。ペンが上手に持てないだけでなく、漢字が出てこない。

脳が「読める」けど「書けない」脳になってしまっている。それだけではない、最近は「意味はわかる」けど「読めない」になりつつある。

Technologyのおかげで語彙も怪しくなってきた。「こんな感じの単語じゃなかったっけかと音でタイプすると、それに近い漢字の選択肢をパッパッパと出してくれる。単語によってはその使い方も吹き出しでつけてくれる。もう親切すぎる、そしてその親切がどんどん進化していく。それと反比例し、私の脳は退化していく。

日本語をスマホやPCで打つ時はまだいい。いくつか与えられた選択肢から自分が使いたい単語を選べばいいのだから。脳が単語を覚えているというより、もう目が単語を覚えていてそれを選んでいるという感じだ。

それが「書く」という作業になると「ドッヒャ~!!!!」となる。

今朝もやってしまった。買い物リストを作っていて「コムギコ」を漢字で書いた時である。なんか違う、いやいや絶対に違う。

「小毒粉」

近いんだけど、違う。

スマホで検索。ひらがなで「こむぎこ」と打つと「小麦粉」「Flour」と出てきた。そうそう「麦」よ「麦」。

帰国した時にホテルのロビーで宅急便の書類を書いているときに、マジで「東京都」の「都」の字が出てこなかった。もう自分でも愕然としてしまった。「読めるけど書けない」もう何年もこの漢字を書いていなかった。せめて手の筋肉が覚えていてくれれば・・・実家の住所は年に1,2回は手書きで書くので書けるが、そういえば「東京都」はもう20年以上書いていなかったかもしれない・・・

オマケだが、私は似ているけどちょっと違う日本語を時々やってしまう。

穏やかな海をみながら

私「あ~、今日の海は灘だね」

母「ん?凪?」

私は海を見つめたまま・・・手を腰にあて・・・こぶしをきかせながら

「灘の~生一本~ 富~貴ィ~」

投稿者: love4legkids

渡米なんて憧れの世界だと、なぜかずっと思っていた。でも来ちゃった!スーツケース1つで渡米した私は今や日本にいた年月を越しワンコと旦那君と、カナダとの国境とメキシコの国境を季節のおいしいどころ取りで生活している元気なオバチャンです。

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